俺の登場人物

薔薇田院　千斗（ばらたいん　せんと）

◆宝塚歌劇団鳥組副組長。二月十四日生まれであることから芸名をつけた。年齢は明らかにされていない。
◆自堕落な駄目人間の役を割り振られる事の多い男役であるが、舞台を降りると今時珍しいほどの大和撫子に様変わりする。
◆名前とは裏腹に辛党でザル。
◆先日ＯＧに連れられて「川島芳子」を訪ね酷い目に遭った。

安治野　素子（あじの　もとこ）

◆某有名企業に勤める受付嬢。28歳既婚。デトックスが三度のメシより好き。
◆その名前から会社での書類記入見本が持ち出されて偽造問題になったこともある。社長の一人娘ではないかという噂も流れているが全くのデマ。旧姓は「厚田」。
◆夫か息子に「平城」か「多々貴」がいるに違いないと噂されている。

花沢　武揚（はなざわ　たけあき）

◆元弁護士の法律相談事務所長。水タバコをこよなく愛するロマンスグレーの54歳。
◆裁判中の法廷でワンセグ携帯を使い「お元気ですか日本列島」を盗み見することに血道を上げていたが、工場の産業廃棄物を巡る裁判中にそれが発覚し「元気じゃないよ」のコメントと共に法廷侮辱罪で資格を取り上げられた過去を持つ。
◆北岡佃二郎と同じく犯人の一人。法の穴を思考の盲点にずらす叙述トリックによって主体と客体を曖昧にする契約書を用い、顧客を次々と連帯保証人に貶めていった悪魔のような男。

野口　伽羅（のぐち　きゃら）

◆銀星大学一年次、体育会系女子バレー専攻。唐橋奈緒子の友人。
◆積極性は無いが全体を見通す視野を持ち、常にアシスト役としてのポジションをキープする。温和な人柄も相まって、次の日本代表選手枠に渇望の声が後を立たない。
◆身長199cm、体重○○○kg（検閲削除、ではあるが三桁に乗っている時点で無駄な抵抗）。まだまだ成長期。2m突破は時間の問題とされる。
◆全体的なプロポーションと造作はモデルもかくやというものであるのに、総質量を常人から一回り間違えている。300m離れた位置からでも「あれ、なんか遠近法がおかしい」という錯覚を与えてくる人物が居たらそれが彼女である。
◆別名歩くランドマーク。公式試合出場時によくある、ユニフォームに広告を載せるときの宣伝効率が通常の選手の三倍以上だと非常に人気が高いらしい。その戦力の差は日本人離れした戦術兵器がブロックの時にばるんばるん揺れることが一因なのは間違いない。

ザッツラー（ざっつらー）

◆金義成の実験のために平良森商事から銀星大学に取り寄せられた嘘発見アンドロイド。ただし手違いにより同姓同名で別発音の「かね　よしなり」の元に届けられた。
◆見た目はほとんど電気椅子。背もたれの上にR2D2みたいな頭部が乗っている点が唯一アンドロイドであることを主張しているように見えなくもない。
◆That's right!(その通り！)かThat's lie!!(嘘だッッ！！)しか言わないため、日本人には扱いづらい。

ガマゴオリ星人（がまごおりせいじん）

◆はくちょう座16番星B第二惑星からやってきたリトルグレイ型宇宙人であり、地球の文明を監査するために地球人に擬態して生活している、と名乗る14歳の家出少年。
◆身長185cm体重92kg。XLサイズしか入らない体型で一食ごとに白米を三合平らげる。周囲からは「これでリトルグレイは無理がありすぎる、名乗るならせめて3ｍの宇宙人にすればいいのに」と言われて久しい。
◆名前の由来は地球に初めてやってきたときに訪ねたのが愛知県蒲郡市だったからと言っているが、ただ単に家出中に乗っていた東海道本線の窓の外から見えた看板をそのまま口にしただけ。

小山田　太一郎（おやまだ　たいちろう）

◆世界的ブランドであるバーバリーの下請け企業小山田紡績事業（株）の一人息子。デイトレードで中学生活の小遣いを全て稼ぎ出したその才覚から若干16歳で同社の経理資金事業部に採用されかかるが、数学の単位を落としたことで卒業できず流れる。
◆現在は単身上京して本来の夢であった日本一のツボ押し師になるため鍼灸院で腕を磨く日々を送っている。
◆鼻歌を歌っているとハトがどこからともなく寄って来るが羽毛アレルギー。神社では気が抜けない。
◆決め台詞は「平凡な奴らとは一味違うぜ……！」